ランウェイで笑って 4巻 感想
「なにも捨てない」「両立する」方が覚悟がいる
お久しぶりです。ぽっすんです。
今までは完結済みの作品についての
感想を述べてましたが今回は連載中の作品です。
週刊少年マガジン連載のランウェイで笑ってです。
ご存知ない方もいらっしゃるとは思いますので作品全体の大まかな内容を説明します。
主人公の都村育人は服作りが好きな手芸部員の高校生。
そこでもう一人の主人公藤戸千雪に「デザイナーになればいいのに。」と言われます。
しかし、基本的には大学・専門学校を卒業した人達を対象とした職業であり、経済的に苦しい育人はデザイナーの夢を諦めていると伝えます。
千雪はモデルの事務所の社長の娘であり、自信もモデルをしていますが、致命的ともいえる欠陥を抱えています。それが「身長」。
158cmなんです。小学生の時からその身長であり、当時はモデルとして大活躍だったんですがそのまま止まってしまいました。
それでもパリコレモデルを目指しながら日々努力を重ねています。
自分と同じ「生まれ持つ何か」で夢への道を阻まれる育人の力になりたいと考え、社長である自分の中の父親に頼み、デザイナーを1人紹介してもらい、弟子入りすることに。
そのデザイナーが柳田一。
環境を与えてもらった育人はデザイナーを目指せることになりました。
低身長の千雪と貧乏高校生の育人が
それぞれの夢を追いかけていく、という作品になってます。
ではこれより、最新4巻のあらすじと感想です。
あらすじ
育人は、3巻で知り合った芸華大の学園長の誘いで文化祭で行われるコレクションに参加することに。
実際に通う学生達と勝負することになります。
1,2年生でさえ参加者が少ないコレクションに
高校生で参加する育人。
参加費一万円が用意できず、用意できたのは半額の5000円。
が、その参加費を用いて生地を購入し、ミニチュアサイズの服を作成してプレゼンをする、というレースだったんです。
要は、服を作るために最低限必要な生地を買う予算が半分しか無いというかなり厳しい状況でのぞむことになるわけです。
かなり不利ですね。
アドバイスをもらいに千雪のもとを訪ね、ヒントを得た育人は限られた予算でプレゼン用の服を作り上げます。
審査員はライバルである各生徒達。
育人も他の生徒の審査をしていきます。
そして、育人の番がきて、「パジャマです」と言ったところで4巻は終了となります。
感想
職業ものの漫画作品。
普段何気なく着ている洋服のことですが、作っている人達の苦労や努力を僕は全く知りませんでした。
そういった一面を知れるとものの見方も変わってくるということで最近読むことが多くなった分野であります。
主人公の1人である育人が健気でいいやつなんです。
3人の妹達を抱えながら生活し、学校にも真面目に通い、入院している母親も気にかけ。
そんななかでデザイナーを目指して努力を続けているわけです。
千雪はそんな育人を尊敬しているといい、冒頭にあるセリフを放ってます。
以前紹介した幽遊白書の戸愚呂弟は
「何か1つを極めるということは他の全てを捨てること」と言ってましたが
育人は違うんです。何も捨てずに、全部やったうえで努力する。
自分には到底真似できることではないなと思いながら、「普通」の家庭がどれだけ恵まれたものであるかも知りました。
この巻はほぼ育人に焦点をあてたストーリが続きます。
10,000円を用意できなかったものの、他人の半分の予算でどんな服を完成させるのか、5巻が楽しみですね(^^)
ずいぶんと久しぶりになってしまいました。
プライベートでいろいろあり、なかなか時間が取れなくて・・・
とりあえず、落ち着いてきたのでまた隙を見つけて更新しようと思います。
では、また!